« [本][統計]『Rプログラミングマニュアル』 | トップページ | [その他]西南戦争 »

2007.11.06

[本]The Volterra Chronicles

 生態学者にとっては、ロトカ-ヴォルテラ方程式などで有名な数学者/物理学者Volterraの伝記である。アメリカ数学会(AMS)出版の”History of Mathematics”というシリーズの一冊である。随所に、書簡などの資料からの根拠や引用がちりばめられている。生涯を概観するには、Whittakerによる王立協会メンバーへの弔辞(40ページ近い)の方が読みやすいかもしれないーこの弔辞もこの本に再録されている。


題名The Volterra Chronicles: The Life and Times of an Extraordinary Mathematician 1860-1940
著者Judith R. Goodstein
出版社 American Mathematical Society (2007.3)
ISBN: 978-0821839690


 Volterraは1860年生まれ(いまでいうイタリア)、23歳で教授になり、1905年にイタリア王国の上院議員になる。第一次大戦中には、50代で従軍している(軍隊では有名なドゥーエのもとにいたらしい)。ファシストによるMatteotti(下院議員)殺害やそれに続くAventine Secession(Volterraは上院に出席した"opposing senators"の一員)などの中でファシストに反対する態度をとり、1931年にはファシストへの忠誠の誓いをイタリアの大学教授が強制されたとき、拒否して大学から(続いて学会などから)追放されるーイタリア全体で1250人の教授がいたうち、12人が忠誠を誓うことを拒否した。
 Volterraは1940年に死去したので、イタリアの敗戦やレジスタンス、第二次大戦後を見ることは無かった。

Natureの書評は、Salvatore Coenが書いています。

|

« [本][統計]『Rプログラミングマニュアル』 | トップページ | [その他]西南戦争 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [本]The Volterra Chronicles:

« [本][統計]『Rプログラミングマニュアル』 | トップページ | [その他]西南戦争 »