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2007.02.16

[統計]比(割合)が一定と交互作用とー余談

 広い意味での同業者から統計的なデータ解析の相談を受けると、思わぬ視点に気づくと言うこともあるが、統計的方法に対する考え方のいわば世論調査という意味で勉強(したいかどうかは別)させられることが多い。後者は、ときに、相談を受ける側の「削られる感じ」や「隠された憤り」をもたらす。私の経験では、そういうときに職人もののまんがを読むと少しはおさまることが多い(最近だとやはり”王様の仕立て屋”だろうか)。

 数日前に書いた、比(割合)が一定かどうか調べたくて交互作用を検定するというケースは、この相談の中で比較的多く顔を出し、しかもしばしば驚くような(私が、であるが)”世論調査”の結果を垣間見せる。以下は単一の例によるものではなく、語句は実際とは変えてある。

 私「ということは2つの処理の平均の比がどちらの条件でも変わらないことを調べたいわけですね」
相手「そうです。処理Aが処理Bの一定の倍率になっているという仮説なんです、どちらの条件でも」
私「すると、積ってことになるから和が一定を交互作用がないとしている分散分析はまずいですね」
相手「いや分散分析をしたいんだけど」
私「分散分析では交互作用がないときそれぞれの要因の効果は足し算で効くと想定しているから、あなたの仮説とは別のものだよ」
相手「でも、いや分散分析で交互作用を見れば、それぞれの要因が独立に作用しているかどうかわかるんでしょう?」
私「あなたが調べたいといってる独立と言うものと分散分析での独立はちがうんだけど」

このあたりでループになることが多く

私「自分が調べたいことと同じだろうがちがおうが分散分析がしたいってことですか?」
というようなことを言うと、結局、結構多くの人が分散分析をするので、最初のうちは驚いた。やはり”分散分析フェチ”が結構いて、夜毎、うめいていたりするのだろうか。あるいは人によっては分散分析ということばが”ぶん”の韻で覚えやすいのだろうか。それとも仮面ライダーみたいなことかと連想したこともある。たぶん、分散分析はリクルートスーツのようなものなのだろう。
 次に上記のような場面に遭遇したら何を言おうかと考えることがある(さすがに今年度の後期は忙しくて、考えることもない)が、何だか怖い気もする。おとなしめに教訓的に書くと、複数の説明変数がはいっている分析は要注意ということである(片方がブロックのときに意外に気が付きにくい)。

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