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2007.01.05

[統計]ecological fallacy

 統計でecological fallacyと呼ばれている、比較的よく登場する誤りがある。生態学(ecology)とはまちがった学問だということでは、もちろんない。集団(個体群ではなく単に複数の個体のこと)を1つのデータ点と見た分析の結論が、個体レベルでもあてはまるというものである。たとえば、アメリカの州をそれぞれ1つのデータ点とみて、ある性質(以下A)の平均値が高い州ほど識字率が高いという相関があったとする。ここから、Aという性質が大きな値である人の方が識字率が高いという個体レベルの主張も直ちに正しいと考えてしまう。というのが典型的な例である。表現はいろいろでもよく教わる内容なので(たとえば、集団のところを種にして、XとYの種内の関係と種間の関係が逆になることもあるから気をつけろ、などはよく言われることだろう)、間違えそうもないような気がするかもしれないが、割とよく見られるし、どうも繰り返して間違いやすいようである。
 対策はとくにむずかしいことはない。散布図などの基本的なグラフを作っていろいろながめては、また、別のグラフを作ってみるといった基本的操作が役に立つ。

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