[本][統計]The Lady Tasting Tea
David SalsburgのThe Lady Tasting Tea: How Statistics Revolutionized Science in the Twentieth Century.
W H Freeman、ISBN0716741067(2001年発行、ペーパーバックも出ています)は、あちこちで好評でした。その翻訳が最近出た
『統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀』
著者 サルツブルグ、訳者 竹内 惠行&熊谷 悦生
日本経済新聞社(ISBN4532351944)
です。
新潟の紀伊国屋で買って、早速、学会中に読み終えました。やはり日本語だとするする読めて、おもしろさ倍増でした。惜しまれるのは、日本語の題名では原題の風味が失われた感じがすることです。
統計の知識があまりない人でもおもしろいと思いますが、少し予備知識があればさらにおもしろいでしょう。統計的方法に苦しめられてきた人の頭の整理にも役立つと思います。生物学関係で多少とも統計的方法を使う人、統計的思考は役に立つのではと思っている人には、読む価値が大きいと思います。
『はー、こんな昔にこんなことをもう考えた人がいるのか』、『やっぱりこんなことは昔から気づかれていたんだ』といった、統計学まわりでの研究者の苦闘と努力と冴えを物語るエピソードがぎゅうぎゅうに入っていますが、全体を通してみると、確率なる概念のただならない厄介さと深さが1つの筋としてあるのがわかります。
個々の内容などについては別記事で追加します。
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