[本]インパール
戦中(もちろん1945年8月に日本が負けた第二次世界大戦のこと)、日本軍(大日本帝国の軍隊のことである)はおそろしく遠くまで攻め込んでいたことがある。西はインドまで攻め込んでいたーそして負けた。紅茶で有名なインドのアッサム地方(厳密に言えばちがうのかもしれないがだいたい)にインパールという町があるが、ここを攻めて、語りつがれる激戦をおこし、”東京への白い道”(日本兵の白骨が道のようだったということらしい)を残して敗れ去った。これを描いたノンフィクションが高木俊朗の「インパール」「抗命」「全滅」「憤死」「戦死」 (いずれも文春文庫)である。
いまでも充分にプレモダンな日本での人間関係が、上の命令に従わされる軍隊のような組織に持ち込まれたらどうなるかもよく示している。日本が好きと自覚のある方には、いかにも日本的な情景を描いているので必読だ。
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