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2005.02.05

[機材]伝説のスコープ

 野外で鳥や昆虫などを見るときに望遠鏡のようなものを使うことがある。バードウォッチャーが使っているものといった方が早いかもしれない。”スコープ”とか、人によってはプロミナー(コーワの製品名)とか呼んだりもする。
 携帯の手間とか、使わないときの収納とか考えなければ、スコープは(だいたい)口径が大きいほうがいいわけだが、実際には80ミリくらいが普通の上限である。双眼鏡やカメラのレンズと同様、スコープの値段も高いものと安いものの差が大きい。
 さて、このスコープには、相当長い間、欲しがられ、大きなモデルチェンジはなく、うらやましさを抜きには語られない、”伝説のスコープ”がある。(言うまでもないかもしれないが)Questar社のBirderである。いろいろなところに、envyとかexpensiveといったことばと一緒に現れる。また、かなりよいスコープがあると、poorman's questarとかquestar for the rest of usといった形容がされたりもする(あとの方は昔のMacintoshのコピーにそっくりですが)。私は写真でしか見たことがないが、口径約90ミリのマクストフカセグレンで2kgくらいらしい。
 私の研究上の同業者に聞いてみると日本では、マクストフカセグレンやシュミットカセグレンに限らず、反射や反射屈折のスコープはほとんど使われず、屈折式だけがほとんど使われているらしい。雑誌の解説記事などでもまずみない。
 何か、日本では屈折にこだわる(屈折してるからとか)理由があるのかとも思ったが、天体望遠鏡では反射屈折全盛だから、実はご禁制の品ということもないようだ。
 調べてみると、他にもバードウォッチングなど用の反射屈折のスコープは作られていた。メーカーは、天体望遠鏡の2大メーカーであるM社やC社も含んでいるから、有名メーカーではないからということでもないようだ。また、値段も90ミリで、(QuestarのBirderのようなことはなく)1000ドルかそれ以下で、高い屈折のスコープに比べるとむしろ安い。
 なぜ反射屈折は使われないのだろうか? 自動車の280馬力規制や180キロ規制のようなものがあり、鳥見のアウトサイダーである私が知らない(教えてもらえない)という仮説は説得力がいくらかある(でもきっと他の理由だろう)。

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